Kishimoto kozo's MUSEUM


7月10日(月)〜7月15日(土)に開催した
岸本幸三さんの個展
「Kishimoto kozo ExhibitiON V
の会場風景をご覧ください。


岸本さんは若きグラフィックデザイナー。今回が初個展です。
タイトル最後の「V」は「5回目」という意味じゃなく、
「Vie」にこだわって付けて下さったそうです。ありがとうございます。




海側の壁に、白地に黄・緑・赤などで彩られた油彩作品が8点飾られています。

海側の壁を逆から見たところです

今回は半面スペースで、山側には展示していません。
 
  趣の違う作品も1点だけあります。  クリックすると画像が大きくなります↑↑)

今の画風とかなり違う、以前の作品ファイルも置いています。
無邪気で可愛いけど、グロテスクな変わった絵ですよね。
↑クリックすると画像が大きくなります↑)
 
 

それでは1点ずつ見ていきましょう

全て無題なのですが、
何を描いているかだけご紹介します。
(↓クリックすると画像が大きくなります↓)

建築が好きな岸本さんがいろんな建物を融合させて描きました(10万円)

 
新型ビートル(5万円)       ナショナルの冷蔵庫(7万円)   

 
  トンネル(5万円)          シマウマ(7万円)       
大和トンネル(5万円)
 
       家族(7万円)              男(5万円)     
 
この手法で描いた初めての作品はカップルです(5万円)

岸本さんの作品を見る時、まず鮮やかな色彩に目がいきがちですが
実は色を足さずに消していくという方法で描いていることに注目して下さい。
鮮やかな色を塗ってからそれを拭き取り、
対象を浮き上がらせているのだそうです。
消していくことによってより積極的に大切なことを表現できる
という考えから、そうしているのだとか。
自由すぎると結局何も創れなくなるから、
わざと制限を作って制作しているそうです。
鉛筆でくっきり弾かれた輪郭線は、彼が守るべきものの境界線。
境界を守りたいけど、それを色で消していく感じ・・・今は楽しみながら
そんな方法で描いていると言っておられます。
境界線、鮮やかな色彩、融合した人や物、奥行きのない世界、白い背景etc.

そんないくつかのキーワードを心に留めて作品を眺めたら、
また違う意味が発見できるかも知れません。
 
 

Kishimoto kozo 「ExhibitiON V」は終了しました。